就活の軸の例文一覧|IT・金融・メーカーなど業界別に解説

「就活の軸ってよく聞くけれども、よくわからない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
「就活の軸」は、就活を行う上で、とても重要です。
この記事では、就活の軸とは何かについてお伝えをし、重要な理由、書き方のポイントを紹介します。
- 就職活動の軸とは何かわからない方
- 就職活動の軸を決めたい、定めたい方
- 就活の軸の書き方や例文などを知りたい方
「就活の軸」とは?
就活をする上でよく聞く「就活の軸」とは、自分の持っている価値観や求める条件を基にして、就職活動をする上での基準や方向性のことです。簡単に言えば「自分が絶対に譲れない条件」が就活の軸となります。
「就活の軸」の定義と重要性
「就活の軸」が必要な理由
就活の軸を決めることで、どういった企業で働きたいか明確にすることができ「自分にどの企業が向いているのか」と悩む必要がなくなります。
自分にとって何が大事なのか理解しているため、企業選びに迷った際でも選考基準の優先順位を付けやすくなるでしょう。
この他にも、入社後にどのようなキャリアパスを歩んで会社に貢献していくのかもイメージしやすく、自分に合う企業を見つけやすくなり、入社後のミスマッチを防げます。
逆を言えば、就活の軸が定まらずになんとなくで就活を始めてしまうと、入社後に思ったのと違うとなり、早期離職に繋がる可能性もあります。
「就活の軸」の面接における役割
自己PRや志望動機に悩んだ際に就活の軸を決めておけば、それを軸に考えることができ、面接でブレのない受け答えがしやすくなります。また、企業から深掘り質問をされたとしても、一貫性のある回答がしやすくなります。
企業は自社を選んだ理由を知るために、就活の軸を聞くことがあります。
就活の軸があやふやなままだと「うちでなくても良い」と感じられてしまう可能性もあります。就活の軸を決めておくことで「こういう想いがある」ということをESや面接の場で伝えることができ、企業に熱意も伝わりやすくなるでしょう。
就活の軸の書き方と例文
次に、就活の軸の構成要素と例文を1つ紹介します。
就活の軸の400字例
私の就活の軸は、「需要のあるスキルを習得し、手に職をつけること」です。 私は、安定思考な性格です。そのため、社会人となりキャリアについて考えた時に将来のために何ができるのかを考えた結果、大学では資格取得に励んでおりました。 その中でも特にTOEICといった語学の勉強に注力し、今ではTOEICのスコアを850点に伸ばすことができました。 この経験から、語学を活かせる外資企業に就きたいと考えるようになりました。 そんな時、合同説明会で貴社の説明に参加し、英語や他の語学を活かせる環境が整っていること、それに加え専門性が高い領域の仕事ができると笑顔で語る先輩社員を生で見ました。 さらに、社内で資格取得を応援してくれる制度があることや、定期的に学習会をしていることなどを知ることができました。それらは私が就活の軸としている、手に職をつけたいという考えにマッチしていると感じ、貴社を志望いたしました。 |
就活の軸のポイント
結論から書く
就活の軸の構成要素として、まず、結論から書くことが需要です。
最初に結論から書くことで、面接官に、自分の就活の軸をしっかりと印象付けることができるからです。また、最初の一文を結論から始めることで論理的思考があると思わせることも可能です。
根拠とそれに関するエピソードを詳しく書く
次に、根拠とそれに関するエピソードを詳しく書きましょう。詳細に書くことで、最初の一文の説得力を上げることができるからです。
エピソードは過去に経験したものを選ぶことで、面接官の印象に残りやすくなります。
エントリーした企業と結びつける
最後に、エントリーした企業と結びつけます。結論と根拠、自分が経験したエピソードをもとに、エントリーした企業でどう活躍できるのか、相性が良さそうなポイントを書きます。
文章に一本の筋が通れば、面接官からも「素晴らしい理由でうちの会社を受けてくれたんだ」と納得してくれるでしょう。
就活の軸を400字で表現するポイント
就活の軸を400字で表現するポイントとして、まずは文字数を気にせず書いてみることです。思うがままに書いていくことで、内容が自然と整理されるからです。
思うがままに書けば、次は必要のない情報を削っていきます。何も考えずに書いた文章を読み返すと「本当にここはいるのか?」と見えてくるはずです。その部分を削っていくことで、400文字に近づいていきます。
ある程度削ることができれば、最後にボリュームを持たせる部分をしっかりと書きます。限られた文字数の中で2つも3つも内容を伝えられません。そのため、伝えるべきポイントにボリュームを持たせましょう。
就活の軸 例 一覧
就活の軸を一般的な例と業界別に一覧にしました。
一般的な例
- 社長直下など経営者の近くで働きたい
- 理念に共感できる企業で自分自身を高めて働きたい
- 顧客に直接感謝される仕事がしたい、感謝の言葉を直接聞きたい
- 社会に広く貢献できる仕事がしたい
- 地域に貢献できる仕事がしたい
- 日本のためになる仕事がしたい
- 世界をより良くする仕事がしたい
- 海外で働き、日本のサービスを広めたい
- 社員同士が仲の良い企業で働きたい
- 向上心が高い仲間と働きたい
- 多様な価値観を持つ仲間と働きたい
- 成果主義の企業で働きたい
- 自分の長所や強みを生かして働きたい
- 自分の好きなことを仕事にしたい
- 社内外で一体となって仕事を進めたい
具体的な業界別例
IT | ・最新の技術に触れながら働きたい ・ITの力で情報格差のない社会を作りたい ・実力主義の企業で働きたい ・今までにないサービスを開発したい |
金融 | ・経営者の力となり、日本を豊かにしたい ・地元企業をサポートしたい ・顧客の大切な資産をサポートしたい ・金融商品を通じて、顧客を豊かにしたい |
メーカー | ・国内の技術を海外にも広めていきたい ・ものづくりがしたい ・自分が生み出したもので人々を助けたい ・仲間を巻き込みながら大きな仕事をしたい |
商社 | ・コミュニケーション能力を活かしたい ・語学を活かして海外で働きたい ・規模の大きい仕事がしたい ・流通の力で豊かな社会を作りたい |
業界別!就活の軸の例文
業界別の就活の軸の例文を箇条書きで説明していきます。また、それぞれの業界の特徴と求められるスキルも併せて紹介します。
ITの場合
IT業界はハードウェアやソフトウェアの開発を行い顧客に提供します。この他にも、開発したサービスの保守・運用を行いサポートを行うのもIT業界の仕事です。
IT業界の特徴と求められるスキル
- IT業界はインターネット・Web業界、ソフトウェア業界、通信業界によって特徴が異なる
- 仕事を円滑に進める、顧客との会話をスムーズに行うためのコミュニケーションスキルが重要
- プログラミングスキルなどといった幅広い知識が必要で、また、積極的に新しい技術を学ぶ姿勢が求められる
IT業界向けの就活の軸例文
私の就活の軸は、「ITの力を活用して情報格差のない社会を作ること」です。 私の出身地の過疎化が進んでおり、SNSを活用していない人が知らない情報が多々あると思いました。 貴社の持つSNSプラットフォームが多くの人に利用されることで、私のビジョンである情報格差のない社会を作ることができると思いました。 |
メーカーの場合
メーカーは、製品を作り、さまざまな経路で販売します。家電、自動車といったさまざまなメーカーがあるため、就活の軸を作るときはメーカーのシュルや特徴に合わせるのが重要です。
メーカー業界の特徴と求められるスキル
- メーカー業界といっても自動車や家電、医薬品などさまざまなため、目指すメーカーによって特徴が大きく異なる。
- 専門的な知識はもちろん、職種によっては製品の企画、市場に投入するまでの調整力が必要。
- ものづくりはチームで行うため、チームワークと協調性が非常に重要になる。
メーカー業界向けの就活の軸例文
私の就活の軸は、「ものづくりに携われるかどうか」です。 この軸を持った理由は、小さいころから、自分で何かを設計し作り出すことに喜びを感じていたからです。学生時代には工学を学び、多くのプロジェクトに参加しました。 アイディアを形にできる達成感は社会を豊かにできると確信し、この経験から自分のキャリアを通じてものづくりに貢献したいと思うようになりました。 |
金融業界の場合
金融業界は、大事なお金にさまざまな形で関わっていき、経済を支えるのが主な仕事です。お金を預かる、融資することを通じて企業や顧客のサポートをしていきます。
金融業界の特徴と求められるスキル
- 銀行や保険会社、証券会社があり、法人営業やディーラーとさまざまな職種があるのが特徴。
- お金を取り扱う仕事になるため、高い対人スキルや正確に仕事することが重要。
- 社会の動向によりお金の動きが変わるため、新しい情報を常に収集できる力が必要とれる。
金融業界向けの就活の軸例文
「企業の成長をサポートする仕事がしたい」。これが私の就活の軸です。 実家では、飲食店を経営しており、店舗を増やすべきか悩んでいた際に銀行の人たちが真剣に話を聞いてくれました。その結果、2号店を出して経営も上手くいくことができました。 そんな原体験があるため、自分も銀行員となって企業の成長をサポートしていきたいと思っています。 |
就活の軸の答え方とうまく伝えるためのポイント
次に就活の軸の答え方と具体例についてお伝えします。
面接での就活の軸の答え方
就活においては「なぜ当社を希望したのか?」や「将来どんな人物になっていたいか」といった、就活生の考えや志向性を深掘りされていきます。そんな深掘りに対して、しっかりとした軸を持ち答えるのが大切です。
例えばチームワークを活かせる仕事がしたいが軸で「将来どんな人物になりたいか?」の問いに対しては「多様なチームをまとめていける社会人になりたい。チームをまとめるリーダになるためには、それぞれの個性をよく理解する必要がある」と答えることで、面接官に自分が将来的にどんな役割を担うことができるのかをアピールできます。
就活の軸をうまく伝えるためのポイント
就活の軸をうまく伝えるポイントとしては、その軸を選択した理由や根拠を明確にして「PRER法」を活用すると良いでしょう。
- Point……結論を伝える「就活の軸はものづくりに携わりたいです」
- Reason……理由を伝える「ものを作ることで社会を豊かにし多くの人を笑顔にできると思ったからです」
- Example……具体例を示す「学生時代にアイディアを形に実現し他の人に使ってもらい喜ばれたからです」
- Point……再度結論を伝える「多くの人に喜んでもらえるものづくりを行い、会社に貢献したいと考えています」
就活の軸は自己分析を行うことで強化される
就活の軸は、自己分析を行うことで強化されます。自分の強みや弱み、価値観、関心を明確にして自身のことを分析すれば、キャリアの方向性を示す手がかりとなります。
自身の特性や魅力をより理解することで、どのような企業が合っているか、どんな職種が向いているのか、働くうえで何を求めているのかが整理できるようになってきます。
企業側としても、自己の強みを理解している学生を評価することが多いため、就活において自己分析は非常に重要なステップと言えるでしょう。
まとめ
就活の軸についてお伝えをしました。就活の軸を明確にすることで、ただ企業からの質問にうまく回答できるだけでなく、企業選びに迷った際の判断基準になり、就活を効率よく進められます。
自分の強みや魅力をしっかりと理解し、就活の軸を固めて、自分に合った企業への内定をぜひ手に入れてください。
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