コミュニケーション能力を活かした自己PR術:例文を合わせてご紹介

面接でコミュニケーション能力を強調したいけど、どうアピールすればよいかわからないと悩んでいませんか?
コミュニケーション能力の高さを出したい場合には、具体例を出すとよいでしょう。この記事では、なぜコミュニケーション能力が重要なのか、どのように自己PRすればよいか説明していきます。
- 長所であるコミュニケーション能力をどうアピールするか悩んでいる方
- 自己PRでコミュニケーション能力の伝え方を知りたい方
- コミュニケーション能力をアピールできる自己紹介の例文が知りたい方


自己PRでコミュニケーション能力を強調するのが大事な理由
まずは、自己PRでコミュニケーション能力を強調する必要があるのかについてお伝えをします。
どの職種でも必要とされる基本的なスキルだから
コミュニケーション能力は、ほぼすべての職種や業界で求められる基本的なスキルです。
社内外の人々とのやり取り、チームメンバーとの協力、顧客対応など、仕事のあらゆる場面で効果的なコミュニケーションが必要とされます。
自己PRでこの能力を強調することで、採用担当者に「どのような職場でも適応できる人材である」と印象づけることができます。
チームワークの円滑化を促すことができるから
多くの企業では、チームワークが重視されています。
チームでのプロジェクトやタスクを進める際に、メンバー間の円滑なコミュニケーションが不可欠です。
コミュニケーション能力が高いことをアピールすることで、「チームの中で円滑に仕事ができる人材」というポジティブな印象を与えることができます。
問題解決力の高さを示すことに繋がるから
良好なコミュニケーション能力は、問題解決能力の高さにもつながります。
たとえば、誤解やトラブルが発生した際に、適切な対話を通じて迅速に解決策を見つけることができます。この点をアピールすることで、「問題解決ができる柔軟な人材」という印象を与えられます。
職場環境の向上に貢献できるから
コミュニケーションが得意な人は、職場の雰囲気を良くし、他の社員との関係性を良好に保つ役割を担うことができます。
職場の人間関係が円滑であれば、社員のモチベーションが上がり、業務効率も向上するため、企業はそのような人材を求める傾向があります。
コミュニケーション能力をアピールする方法【例文付き】
職場でのコミュニケーションの役割についてお伝えしました。では、コミュニケーション能力が高いとアピールするにはどうすればよいか紹介します。
面接の場合
具体的な体験談を用いる
コミュニケーション能力の伝え方には具体的な体験談を用いると効果的です。
例えば、どういうコミュニケーション能力を発揮したのか、その結果、どう成功したのかを具体的にエピソードを添えて、話すようにします。
私は、大学のサークル活動で、10人規模のチームをリーダーとしてまとめ、地域イベントの企画運営を担当しました。
多様なメンバーがいる中で、チームの意見を尊重しながら、週に一度のミーティングを開催して意見交換を促し、(後略)
成果や結果を示す
コミュニケーション能力を活用した結果として、どのような成果を達成したのかを述べることが重要です。
ただ、コミュニケーション能力があるわけではなく、そのコミュニケーション能力のおかげでどんな成果を引き起こすことができたかをチェックしてみましょう。
私は大学のサークル活動で(中略)特に意見が対立する場面では、相手の意見をしっかりと傾聴し、その意図を理解した上で、建設的な解決策を提案することを心掛けました。その結果、イベントは成功し、参加者数が前年よりも30%増加し、地元メディアでも取り上げられる成果を上げました。
聞き手に合わせた表現方法をする
面接でコミュニケーション能力があると評価されるには、聞き手に合わせた表現方法がとても大事です。
面接は1次、2次と進んでいくごとに役職の高い人が面接を担当し年齢も上がっていきますので、聞き手に合わせた表現方法は面接でのコミュニケーション能力の伝え方において重要と言えるでしょう。
私は2年間、飲食店で接客のアルバイトをしており、1日平均100人以上のお客様と接する中で、さまざまなタイプの方々に対応してきました。特に、部長であれば既に経験済みのこととは思いますが、お客様がクレームをお持ちの場合には、(後略)
積極的な姿勢と話し方の工夫をする
面接では、積極的な姿勢が面接官の評価も上がり、内定が出やすくなります。面接の場での積極的な姿勢とは「自分はこの企業に入りたい」という態度を見せることです。
例えば、面接官が話に合わせてうなずいたり、あいづちがあることで「この人は、話をしっかりと聞いてくれている」と印象を与えることができます。
面接官が「自分の会社にちゃんと興味があるんだな」と思わせる積極的な姿勢は重要です。
説明会にて、貴社では「○○○○な人を求めている」というお話がありましたが、まさに私が当てはまっていると感じております。私は学生団体の広報担当として、SNSやウェブサイトを通じて、団体の活動を外部に発信する役割を担い~(後略)
自己PR動画の場合
企業の中には、自己PRを動画で提出してほしいというところもあります。その際のコミュニケーション能力の見せ方ですが、基本的には先ほどからお伝えしている自己PRの構成や話し方の工夫を変わりありません。
ただし、動画になることを意識して、目の前に人がいない点はアピールする上では不利になりますので、いつもより声を大きめにする、笑顔を絶やさないといった工夫は必要になるでしょう。
笑顔でスタートする
まずは、笑顔を大事にしましょう。また、挨拶する機会がない分、長尺の動画の場合は挨拶をしても良いでしょう。
挨拶ができる人はコミュニケーション能力が高い印象になります。
(口角を上げて)こんにちは!
タイムマネジメントを意識する
自己PR動画は、企業によっては30秒間しかないところもあります。
そんな短い時間で効果的に伝えるためには、強みを一言で終えて「強みの根拠となるエピソード」と「仕事での強みの活かし方と終わりの挨拶」をそれぞれ10秒ずつぐらいにするとよいでしょう。
30秒間は文字数にすると長くても200文字程度となるため、文字数を意識していくと、短時間でも、印象が残りやすい自己PR動画ができるでしょう。
コミュニケーション能力がある人は、短い時間で端的に伝えることができる人です。しっかり意識していきましょう。
限られた時間ですので、簡潔にお伝えさせていただきます。


コミュニケーション能力を自己PRする場合の例文と注意点
コミュニケーション能力をアピールすることができる例文と自己PR動画の成功例についてお伝えします。
面接で使える自己PR例文
私の強みは、協調性のあるコミュニケーションを取れることです。
飲食店で3年間アルバイトをしているのですが、ホールスタッフと調理スタッフでは業務の違いから、違う価値観で仕事をしていました。価値観が違うのは問題ないと考えておりますが、それが原因で大きな隔たりがあるとトラブルが起きたときに適切な対応が取れないと危惧していました。そのため、積極的に調理スタッフとコミュニケーションを取るようにして、お互いの考えを共有することができました。その結果、役割が違ったとしても、店を盛り上げたい気持ちは皆一緒であることをお互いが理解でき、サポートし合える関係を構築できました。
御社でも、人とのコミュニケーションを取り、お互いの気持ちを理解し、よりよい人間関係を構築していき、貢献していきたいと考えています。
コミュニケーション能力を自己PRするときの注意点
企業側が知りたいのは、持っているコミュニケーション能力を、仕事上でどのように活かし、成果に結び付けられるかです。
仕事に結びつかないコミュニケーション能力は意味がなくなってしまうので、ちゃんと成果に結びつくことをアピールしましょう。
コミュニケーション能力を自己PRするときのおすすめの言い換え
「コミュニケーション能力」をわかりやすく言い換える表現として、以下のような言葉が考えられます。
一言で「コミュニケーション能力」をアピールしても、あまり他の応募者と差別化することはできません。言い換えてみて、自分にしっくりくる表現があるのであれば、ぜひそれを用いましょう。
- 伝達力がある:情報や意見をわかりやすく伝える力がある
- 説明力がある:論理的に物事を説明することが得意
- 交渉力がある:相手との意見交換や交渉に強い
- 説得力がある:人の心を動かし、納得させる力がある
- 聞く力がある:相手の話をしっかりと理解する傾聴力がある
- 共感力がある:相手の感情や立場に共感し、理解する力がある
- 思いやりがある:相手の立場になって考え、行動することができる
- 社交的である:初対面の相手ともすぐに打ち解ける社交性がある
- 相手の立場になって考えることができる:相手の立場になって気持ちを想像して考えることができる
【職種別】コミュニケーション能力を自己PRするときのおすすめの職種
自己PRでコミュニケーション能力を強調する際には、職種ごとにアプローチを変えることが大切です。以下では、営業職と事務職におけるコミュニケーション能力のアピールポイントについて紹介します。
営業職
営業職では、コミュニケーション能力は業務の核心とも言える重要なスキルです。営業職におけるコミュニケーション能力をアピールする際のポイントは以下の通りです。
- 顧客との関係構築能力
- 説得力
- 交渉力
- プレゼンテーションスキル
営業職では、顧客との信頼関係を築くことが成功の鍵です。このため、関係構築力をもとに関係値を築きつつ、説得したり交渉したりが大事になります。
またプレゼンテーションスキルなども求められます。
事務職
事務職においても、コミュニケーション能力は非常に重要です。
- 社内の調整役としてのスキル
- 丁寧で正確な対応ができる
- 文書作成と報告能力
事務職では、社内のさまざまな部門や社員との調整が求められます。このため、複数の部署との調整を行い、円滑な業務運営を実現した経験を強調すると、高評価です。
さらにそれに付随する業務への理解があることもアピールしましょう。
コミュニケーション能力をアピールする上でのよくある質問
自己PRがうまくできない場合の対策はどうしたらいい?
そもそも、自己PRがうまくできない、まとめられないと悩んでいる方は以下4つを意識して作成してみるとよいでしょう。
- 結論……自分の強みを明確に示す
- 背景……なぜその強みを身につけたのか具体例を出す
- 根拠……具体的なエピソードや成果を踏まえて、強みの根拠を伝える
- 成果……その経験や得られた成果で、今後どう活かせるのか、どう活かしていきたいかを伝える
無理に「コミュニケーション能力」と言う必要はありません。ブレイクダウンしてどんなスキルなのかを明文化してみても良いでしょう。
エピソードがない場合はどう工夫したらいい?
自己PRがうまく作れない人の中には「そもそも自己PRできるエピソードがない」と考えていることが多いです。しかし、小学校~大学生、または社会人経験をしっかりと送っている人であればエピソードがないことはありません。
自分にはエピソードがないと思い込んでいる、または「自己PRができるほどの特別な経験や実績がない」と考えていることがほとんどです。企業は特別な実績を望んでいませんので、ささいなエピソードをまわりの人に聞いてみると良いでしょう。
AIを使った自己PR作成の活用法を取り入れても良い?
自分でうまく自己PRを作れないと感じたのであれば、AIツールを使うのも一つです。ChatGPTを上手に活用することで自己PRを作成する手助けをしてくれます。
また、ただ単に自己PRを作成するだけでなく、AI自分の長所や短所を引き出してもらい、客観的に自分を見つめることができる方法もあります。
ただ、AIは、インターネット上の情報をもとに回答を出すため、インターネット上に誤った情報が流れていることもあるため、AIの回答も誤った情報を流してしまう可能性も高いです。
そのため、AIで作成した文章をそのまま使うのではなく、あくまでも自己PRの補助ツールの一つと利用して、面接の練習や企業研究といったところに時間を割けるようにしましょう。
まとめ
コミュニケーション能力を活かした自己PR術についてお伝えをしました。なぜ、自分はコミュニケーション能力が高いのかを具体的に話すことで信憑性が高まり、面接官の印象に残すことができます。
自分の強みに対して、どうしても具体的なエピソードや強みがない場合は、経験を通して得ることができた学びをアピールしていきましょう。その補助としてAIツールを使うと、自己PRの文章作成の手助けをしてくれるでしょう。
自分の強みや魅力をしっかりと理解し、就活の軸を固めて、自分に合った企業への内定をぜひ手に入れてください。
AIツールを使う場合は、『キャリパンの公式LINE』で配布している「就活生向けAIツール一覧」を受け取ってください♪無料で使える12個のツールの使い方が細かく書いてあるので、今後自分で就活を進めるのに役立ちます!