エントリーシート(ES)でゼミについての書き方は?注意するポイントと例文を紹介

エントリーシート(ES)では、ゼミの経験を書くことを求められる時があります。企業がゼミの内容を聞く理由、書き方のステップ、注意すべきポイントを解説し、例文も紹介します。
- エントリーシート(ES)でゼミについての書き方を知りたい方
- ゼミに取り組んだ就活生の方
エントリーシート(ES)でゼミについて聞く理由
企業がエントリーシートでゼミについて質問する理由は、単に学んだ知識を知りたいだけではありません。ゼミを通じての取り組み方や成長を知ることで、あなたが入社後どのように活躍できるかを予測しようとしているのです。
興味について知りたい
企業は、あなたがどのようなことに興味を持っているかを知りたがっています。ゼミで選んだテーマや分野は、あなたの興味や強みを表すため、あなたがどんな考えや価値観を持っているかが伝わります。
取り組んだ姿勢が知りたい
ゼミの活動を通じて、どのような姿勢で問題に取り組んだかを見極めたいと考えています。リーダーシップやチームワーク、課題解決能力など、実際に仕事で活かせるスキルが見える重要なポイントです。
入社後に生かせる経験を積んだか知りたい
企業は、ゼミで得た経験が入社後に役立つかどうかを判断しようとしています。仕事に直結するスキルや知識を習得したか、またその経験をどのように活かそうとしているのかをアピールする必要があります。
ゼミの内容の書き方と例文
ゼミの経験を効果的に伝えるためには、構成が重要です。以下の4ステップで整理して書くことで、内容をわかりやすく伝えられます。
ゼミの内容の書き方4ステップ
1.ゼミを選んだ理由
ゼミを選ぶ際の理由は、あなたの興味や価値観を反映しているため、しっかり説明しましょう。「社会問題に興味があり、解決策を模索したかったため〇〇ゼミを選びました」など、選んだ理由を明確にすることで、あなたの志向性をアピールできます。また、ゼミのテーマが自身の将来にどのように関連しているかを具体的に述べると良いです。「〇〇分野において実務経験を積むことが将来のキャリア目標に直結しているため、このゼミを選びました」といった表現で、自分の学びがキャリアビジョンにどうつながっているかを示すことが重要です。
2.具体的に取り組んだ内容
次に、ゼミで行った具体的な活動やプロジェクトについて詳しく述べましょう。調査や実験、プレゼンテーションなど、どのように問題に取り組み、どんな役割を果たしたのかを説明します。例えば、「〇〇のテーマに沿って、アンケート調査を行い、結果を分析しました。その結果をもとに新しい〇〇モデルを提案しました」など、具体的な内容を書きます。自分がどのような役割を果たしたのか、どのような方法でアプローチしたのかを説明することで、あなたがゼミで積極的に活動していたことを伝えることができます。
3.成長について
ゼミを通じてどのように成長したかを記述します。例えば、「調査の過程でチーム内のコミュニケーションを重視し、効率的に情報を共有するスキルが身につきました」や「リーダーとしてチームをまとめることで、リーダーシップ能力が向上しました」など、自分の成長やスキルアップをアピールしましょう。成長の具体例を示すことで、あなたが単に知識を得るだけでなく、実際にどのように自分の能力を伸ばしてきたのかがわかりやすく伝わります。
4.ゼミでの経験を入社後に生かす方法
最後に、ゼミでの経験をどのように入社後に活かすかについて言及します。企業は、あなたの経験が自社にとってどのような貢献につながるのかを知りたいと思っています。
企業の業務内容に関連づけて、「ゼミで培った分析力を活かし、データをもとにした意思決定をサポートできると考えています」など、具体的に述べることで、入社後にどのように貢献できるかを示しましょう。
例文2選
例文1:
「私は〇〇ゼミに所属し、〇〇についての研究を行いました。ゼミを選んだ理由は、〇〇という分野に興味を持ち、将来的に〇〇の分野でのキャリアを積みたいと考えたからです。ゼミでは、〇〇に関する実験や調査を行い、チームメンバーと協力して成果を発表しました。この経験を通じて、問題解決力やプレゼンテーションスキルを磨くことができました。入社後は、このスキルを活かして、貴社の〇〇事業に貢献したいと考えています。」
例文2:
「私が所属していたゼミでは、〇〇の課題に取り組みました。このゼミを選んだ理由は、〇〇のテーマに興味があり、社会的な課題解決に取り組みたいと思ったからです。実際にプロジェクトを進める中で、調査方法やデータ分析の技術を習得し、チームで協力して結論を導き出しました。この経験から、データを基にした問題解決のアプローチを学びました。貴社でも、このスキルを活かして新しい価値を提供できると信じています。」
エントリーシート(ES)にゼミを書くときに注意するポイント5選
ゼミの内容を書く際には、いくつかのポイントに気をつけることで、企業にしっかりとアピールできます。
専門用語は使わない
ゼミで学んだ内容が非常に専門的であったとしても、ESに専門用語を多用することは避けましょう。採用担当者は、必ずしもその分野の専門家ではなく、あなたが何を学び、どのようなスキルを身につけたのかを簡潔かつ明瞭に伝える必要があります。
専門用語の代わりに、日常的に使われる言葉で説明することで、誰にでも理解しやすい文章にしましょう。もしどうしても専門用語が必要な場合は、それに対する簡単な説明を加えると親切です。
例えば、「定量分析を行い、〇〇の数値データを基に結果を導き出しました」という風に、具体的な行動や結果を補足することで読みやすさが増します。
内容を簡潔にする
エントリーシートには限られたスペースしかないため、内容は簡潔にまとめることが求められます。すべてを詳しく説明するのではなく、特に企業にアピールしたい点や自分の強みとなるエピソードに絞って記述しましょう。
例えば、ゼミのテーマに関連する特定のプロジェクトや、リーダーシップを発揮した瞬間を強調するのが効果的です。
また、長い説明は読み手を飽きさせる可能性があります。重要な部分を見失わないように、簡潔かつ要点を押さえた記述を心がけましょう。
経過を書く
ゼミ活動の結果だけでなく、その過程も非常に重要です。企業はあなたの結果だけでなく、その結果に至るまでにどのような行動や考え方をしていたのかを知りたいと思っています。どのようにして問題にアプローチしたのか、具体的なプロセスを記述することで、あなたの課題解決能力や分析力、そしてチームでの協力姿勢を示すことができます。
例えば、「〇〇の課題に対して、最初に仮説を立て、次にアンケート調査を実施し、そのデータを統計的に分析して結論を導き出しました」といった具合に、アプローチの方法を明確に述べることで、どのようにして結果を得たのかを伝えることができます。過程を書くことで、あなたがただ結果を得ただけでなく、計画的かつ戦略的に取り組んでいたことが強調されます。
嘘を書かない
自分のゼミでの活動や成果を過大にアピールするために、経験を誇張したり、実際に行っていないことを書いたりすることは絶対に避けましょう。ESに記載する内容は、面接での質問にもつながる可能性が高いため、虚偽の内容を書いてしまうと面接で説明がつかず、不信感を持たれてしまう恐れがあります。
正直に、自分の経験や成果を元に書くことが大切です。たとえ大きな成果を上げられなかった場合でも、そこで学んだことや気づいた点、苦労を乗り越えた経験をしっかりと述べることで、誠実さや学習意欲が伝わります。「リーダーシップを発揮し、チームをまとめることができました」と書くのではなく、「リーダーとしての役割を任され、チーム内で意見を調整する難しさを経験しました。しかし、結果的に皆の意見を取り入れた形でプロジェクトを進めることができました」といった具体的な実体験を述べることで、信頼感を高めることができます。
企業のニーズを把握する
ただ自分の経験を説明するだけではなく、その経験が応募先企業のニーズにどのように合致しているのかを意識することが大切です。企業が求めているスキルや経験をしっかり理解し、それに関連するゼミの経験をアピールすることで、採用担当者にあなたが適材であることを伝えることができます。
例えば、企業が「データ分析力」や「チームでの協働」を重視している場合は、ゼミで行ったデータ分析やチームでのプロジェクト運営に焦点を当てて書くと効果的です。
企業のニーズを把握するためには、募集要項や企業のミッション、ビジョン、直近の事業展開をしっかりと調査し、それに関連するスキルや経験を意識してゼミの内容をまとめましょう。
まとめ
ゼミの経験は、エントリーシートで自己PRの一環として効果的に活用できます。ゼミを選んだ理由から、具体的な取り組み、成長、そして入社後に活かせる点までを整理して書くことで、企業に対して説得力のあるアピールができるでしょう。また、簡潔でわかりやすい表現を心がけ、企業のニーズに合った内容にすることが成功のカギです。
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