面接で失敗談を聞かれたときの答え方とは?回答例とNG例を徹底解説

就活の面接でよく聞かれる「失敗談」。
その質問にはどのように答えるべきか、悩む人も多いのではないでしょうか。また避けるべき回答などもあるのでしょうか。
この記事では、具体的な回答例やNG例、答え方のコツを徹底解説します。
- 面接での失敗談について準備をしたい方
- 面接で失敗談について何を話したらいいかを知りた方
面接で就活生の失敗談を聞く理由
面接で企業が就活生に「失敗談」を質問する理由には、大きく2つのポイントがあります。
学生の価値観を知るため
企業は、就活生の過去の失敗を通じて、その価値観や考え方を知ろうとしています。失敗を単なるミスとして終わらせず、そこから学ぼうとする学生の人間性や将来の姿勢に着目しています。
面接官は、就活生がどのように物事を考え行動する人物なのかを見極めようとしているのです。
学生の問題解決力を知るため
失敗談を聞くもう一つの理由は、学生の問題解決能力を評価するためです。失敗は避けられないものですが、それをどう乗り越えるかに面接官は着目しています。
過去の失敗をどのように対処し、どんな行動を取って改善に努めたのかが、社会人としての適応力や成長力の指標となるでしょう。企業はこの質問から、学生の柔軟な思考や対処法を知りたいと考えています。
就活生の失敗談を質問された場合の回答方法
失敗談を聞かれた際、どう答えるべきか迷うことも多いでしょう。ここでは、回答の際に注意すべきポイントや具体的な例を紹介します。
回答をするときのコツ
- 具体的なエピソードを選ぶ
- 失敗談を語る際は、抽象的な表現を避け、具体的なエピソードを選ぶことが重要です。聞き手が状況をイメージしやすく、どのような場面でどのような失敗を経験したのかが伝わるように工夫しましょう。
- 失敗の背景と結果を明確にする
- どのような状況で失敗が起きたのか、その背景を簡潔に説明し、その失敗がどのような結果をもたらしたかを明確に伝えることが大切です。また、その失敗が自分にとってどのような意味を持ったのかも一緒に説明することで、面接官に深い印象を与えることができます。
- 失敗から学んだことを伝える
- 失敗談を語る際の最も重要なポイントは、失敗から何を学び、どのように成長したかを伝えることです。ただの「失敗」ではなく、それを通じて得た教訓や変化を具体的に説明しましょう。
就活生の失敗談に関する回答例5選
学生時代
「学園祭の実行委員を務めた際、役割分担が不十分で、準備が大幅に遅れてしまいました。具体的には、作業の担当が曖昧だったため、同じ仕事を複数人が行ったり、重要なタスクが手つかずになるなど、混乱が続きました。リーダーとしての指示不足が原因で、メンバー間で意思疎通ができていなかったのです。
そこでチームで話し合い、メンバーの役割を再度明確化し、進捗を共有するミーティングを定期的に行うようにしました。私もリーダーとしての責任を自覚し、積極的に進行管理に努めました。その結果、準備が整い、無事に学園祭を成功させることができました。この経験から、コミュニケーションの大切さと、リーダーシップの重要性を学びました。」
学生時代での具体的な経験をもとに、原因、結果、改善策を説明するようにしましょう。
アルバイト
「レストランのバイトで初めてレジを担当した際、会計処理で操作ミスをしてしまい、お客様に迷惑をかけたことがあります。具体的には、商品を打ち間違えてしまい、本来の金額より多く請求してしまいました。お客様から指摘を受けて初めて気付き、すぐにお詫びして返金対応をしましたが、店内が混雑していたため、その場の対応に焦り、さらに時間を取らせてしまいました。
その日の終わりに店長から指摘を受け、自己反省もした上で、マニュアルを再度読み込み、レジ操作の練習を行いました。特に、商品スキャン時の確認や会計の最終チェックを徹底することを心がけました。また、他のスタッフに相談し、作業のコツや注意点を学び、同じミスを繰り返さないよう努めました。
この失敗から、細かい確認作業の重要性や、焦らず冷静に対処する力を身につけることができました。」
アルバイトの経験を通じて、失敗の原因やその後の対応を具体的に述べ、最終的に何を学んだかを前向きに伝えることが重要です。
友人関係
「大学の授業とバイトの両立が難しく、最初は時間管理ができず、課題の提出が遅れたり、バイトで疲れて授業に集中できないことがありました。このままではいけないと思い、スケジュールを見直しました。授業の締め切りやバイトのシフトを整理し、優先順位をつけて行動するようにしました。特に、課題が多い週はバイトを減らすなど、柔軟に調整することを心がけました。
その結果、授業とバイトの両立がうまくいき、余裕を持って行動できるようになりました。この経験から、時間管理と計画性の重要さを学びました。」
具体的な状況や原因を説明し、どのように関係を修復し成長したのかを示し、そこから学んだことを前向きに伝えることが重要です。
インターン
「インターンシップ中、チームで進めていたプロジェクトで役割分担が不明確だったため、作業が重複したり、誰も担当しないタスクが出たりして、進捗が滞りました。私自身も自分の役割を十分に理解できておらず、積極的に貢献できませんでした。
そこでメンバー全員で話し合い、各自の強みを生かした役割を再度明確にしました。私はデータ分析を担当し、他のメンバーもそれぞれの役割に集中できるようにしました。また、進捗を定期的に確認し、サポート体制を強化しました。
その結果、プロジェクトはスムーズに進み、無事に期限内に完成。この経験から、チームでの明確な役割分担とコミュニケーションの重要性を学びました。」
インターンでの失敗談を書く際は、失敗の具体的な状況や原因を説明し、その後どのように改善したかを示し、そこから得た学びや成長を前向きに伝えることが大切です。
日常
「大学の授業とバイトを両立していた際、最初は時間管理がうまくできず、授業の課題やバイトのシフトが重なってしまうことが多々ありました。特に、課題の締め切り前にバイトが入ると、授業の準備が不十分になり、成績に影響が出ることもありました。余裕がなくなり、ストレスを感じる日々が続きました。
このままでは続けられないと思い、スケジュールを見直しました。まず、授業や課題の締め切りをしっかり把握し、それに合わせてバイトのシフトを調整。さらに、1週間の計画を立て、優先順位を明確にして取り組むようにしました。例えば、締め切りが近い課題や重要なテストがある時は、バイトのシフトを減らすなど柔軟に対応しました。
その結果、授業の準備や課題提出にも余裕ができ、バイトとの両立もうまくいくようになりました。この経験を通して、計画的に時間を管理し、優先順位をつけることの重要性を学びました。」
日常生活での失敗談を書く際は、何が起きたかを具体的に説明し、どのように対処し改善したかを振り返りながら、その経験を通じて得た気づきや成長を自然な形で伝えることが大切です。
就活の面接で伝える失敗談の見つけ方4選
失敗談を探す際には、自分の過去を振り返り、どのような失敗があったかを考える必要があります。以下の4つの方法で見つけてみましょう。
失敗から学んだ経験を探す
過去に失敗したが、それを糧に成長した経験を探しましょう。例えば、課題に挑戦した際にうまくいかなかったことや、ミスから改善を重ねた出来事などが該当します。
その際、最初にどのような失敗があったか、その失敗をどう改善したか、最終的にどのように成長できたかを整理することが大切です。
学びがある失敗
単なるミスではなく、そこから学び取った経験にフォーカスしましょう。その失敗をどう乗り越えたのか、どんなスキルや価値観を得たのかを具体的に説明することが大事です。
落ち込んだ時の失敗
失敗が自分にとって大きな打撃となった経験でも、その後に立ち直り、努力を重ねて成長したプロセスを語ることが大切です。どのように立ち直り、何を努力して改善したのかを語ることで、あなたの忍耐力や自己成長への意欲を伝えることができます。
努力した経験を書き出す
失敗を乗り越えるために努力したことをリストアップしてみましょう。例えば、繰り返し練習したり、他人に助けを求めたりした場面が該当します。
課題を克服するために繰り返し練習を重ねた経験などを努力の証として挙げると効果的です。
客観的な意見を聞く
自分だけでは見つけられない失敗談があるかもしれません。友人や家族に意見を求めてみると、新たな発見があることもあります。
失敗談について質問されたときのNG例
失敗談の質問に対しては、慎重に答える必要があります。以下のような回答は避けるべきです。
「失敗談はありません」と答える
「失敗したことがない」と答えるのは避けましょう。誰もが失敗を経験しており、それを認めずに回答することは、謙虚さや反省心がないと捉えられる可能性があります。
ウケ狙いの失敗談
面白さを重視した「笑いを取ろう」とする失敗談も避けましょう。面接はあくまでビジネスの場であり、ウケ狙いの話は面接官に悪印象を与えかねません。
面白い失敗談
面白さを意識しすぎた失敗談は、時として軽率な印象を与えたり、プロフェッショナルさを欠いたりする可能性があります。
面接では、笑いを取ることよりも、自分の成長や学びをしっかりと伝えることを優先し、面接官に好印象を与えるような失敗談を選ぶことが大切です。
まとめ
就活の面接で失敗談を聞かれた際は、単なる失敗ではなく、そこから学んだことや成長した点を中心に答えることが重要です。具体的なエピソードを選び、失敗の背景や結果を説明し、何を得たのかをしっかりと伝えましょう。
また、NG例に挙げたような回答は避け、誠実に自分の経験を語ることで、面接官に良い印象を残すことができます。
自分の強みや魅力をしっかりと理解し、就活の軸を固めて、自分に合った企業への内定をぜひ手に入れてください。
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