コンサルタント志望の志望動機とは?戦略・ITなど分類別例文8選紹介

コンサルティング業界は事業規模が大きく海外に進出している企業がほとんどです。
そのため、グローバルに働けるという点や待遇面に優れているという点で毎年就活生に人気の業界です。
必然的にライバルが多くなるため、書類選考も一般の企業と比べると通過難易度は上がります。
コンサルティング業界の企業に応募してみたいと考えたものの、どのように書けば書類選考を通過できるのか、悩んでいる学生の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、コンサルティング業界への入社を目指している学生に向けて、志望動機の書き方について解説します。
分類別の例文もご紹介しておりますので、ご自身の就職活動の参考にしてみてください。
- コンサルティング業界を志望しており、初めて履歴書を書く人
- コンサルティング業界を志望しているが、なかなか選考を通過できず、原因が志望動機にあると考えている人
- コンサルティング業界への志望動機を見てみたい人
コンサルティング業界の志望動機の書き方ポイント3選
コンサルティング業界は就活生に人気のある業界であることから、採用担当者は非常に数多くの履歴書・エントリーシートに目を通します。
多くの就活生からの応募書類の中でインパクトを残さないと、書類選考で落とされてしまいます。採用担当者の目に留まるよう、選考書類では入社意欲が伝わるような志望動機を書きましょう。
なぜコンサルタントになりたいのかを明確に書く
志望動機を書く際の1つ目のポイントは「なぜコンサルタントになりたいのか」です。
志望する理由が「かっこいいから」「待遇が良さそうだから」といった抽象的な理由だと、採用担当者に入社したいという意欲は伝わりません。
入社意欲が伝わる内容にするには「なぜコンサルタントになりたいのか」「コンサルタントじゃないといけない理由」を明確にしましょう。
そのためにはしっかりとした業界研究・企業研究を行い、どのようなスキルや経験が求められるかを理解することが必須と言えます。
なぜその企業を志望するのか
志望動機を書く際の2つ目のポイントは「なぜその企業を志望するのか」です。
コンサルタントと一言で言っても、戦略系・総合系・会計系といった様々な分野があります。
志望動機には「〇〇の分野に強いコンサルタント企業に勤めたい」と書くようにしましょう。特に「〇〇の分野に強いコンサルタント企業の中でも、なぜこの会社なのか」を深掘りし、論理的に説明できるように整理しておく必要があります。
企業にどのように貢献したいか
志望動機を書く際の3つ目のポイントは「企業にどのように貢献したいか」です。
採用担当者が書類選考で重要視しているのは、学歴や資格ではなく「入社後、どのように貢献してくれるのか」です。
どれだけ優秀な人材でも将来ビジョンが見えなければ、その企業や仕事に対する熱意は伝わってきません。
「入社後、自分はどのように貢献できるか」を明確にすれば、この会社で働きたいという熱意が伝わり、企業としてもその学生を採用するメリットが生まれます。
具体的にどのように貢献できるか伝えるためにも、自己分析の結果と企業研究を深掘りし、企業が求める人材を知っておかなければなりません。
コンサルティング業界の分類!どのようなコンサルタントがいる?
ここでは、コンサルティング業界の業界別分野を8種類ご紹介します。
戦略系コンサルタント
戦略系コンサルタントは、クライアントの新規事業展開や市場拡大のための戦略立案をサポートするコンサルタントです。主な業務は以下の通りで、経営面での課題解決も請け負っています。
- 成長戦略
- M&A戦略
- 新規事業への参入支援
- 新商品開発や組織再編
企業にもよりますが、戦略系コンサルタントの報酬額は月額数百〜数千万と比較的高額で、クライアントも大手企業になる傾向にあります。
総合系コンサルタント
総合コンサルタントとは、特定の分野よりも様々な業界に関する広いアドバイスができるコンサルタントのことです。コンサルタント1名が全て担当するのではなく、各分野に精通したコンサルタント数名がチームとなってクライアントをサポートします。
以前は外資系コンサルタントが多かったのですが、近年では国内のコンサルタント企業も増えてきています。
会計系コンサルタント
会計系コンサルタントは、クライアントの会社や事業における会計業務を改善するためのアドバイスを行うコンサルタントです。
会計法期の改正の監視や対応、投資やコスト削減のアドバイス等が業務内容として挙げられます。
また、会計系コンサルタントは会計についての専門知識だけでなく、経営に関する知識も求められます。常に更新される会計分野の変化にも対応する必要があるため、働きながらの勉強が必須と言えます。
財務系コンサルタント
財務系コンサルタントは、クライアントの財務戦略を検討・立案し業務プロセスを改善するコンサルタントです。
資金調達や投資戦略策定、M&A等に関するアドバイスを行います。そのため、企業経営や会計、法律に関する専門知識があると就職に有利です。
人事系コンサルタント
人事系コンサルタントは、クライアントの人事評価や人材確保等の課題解決をするコンサルタントです。
各種人事制度や福利厚生の設計、教育制度の構築等が業務内容として挙げられます。他コンサルタント分野との違いは、企業の外部向けではなく、人事課題分析等の企業内部から制度を作っていく点です。
IT系コンサルタント
ITコンサルタントは、主にクライアントのIT戦略やシステム運用、新規システム導入の提案を行うコンサルタントです。
主な業務内容として、経営戦略に沿ったIT戦略の提案やシステムの最適化等を通じて、クライアントの企業経営を支援します。
ITコンサルタントはITの知識に加え、クライアントの課題を明確にするための情報収集力と論理的思考力を求められます。
事業再生コンサルタント
事業再生コンサルタントは、金融債権者や株主と連携し、経営難に陥ったクライアントの資金調達や事業再生を行うコンサルタントです。
業務内容は、金融機関との交渉や不採算事業の整理、組織再編の提案等多岐にわたります。
コンサルタントの中でも人気の高い分野とされており、昨今の世界的な経済情勢の変化により需要が高まっています。
シンクタンク系コンサルタント
シンクタンク系コンサルタントとは、銀行や証券会社等をグループに持つコンサルタント企業で、主に政府や地方自治体等の公的機関や大企業から依頼を受けます。
調査やシステム構築に特化したコンサルティングサービスの他、業務改善や人事等を担当することもあります。
実際の志望動機の例文
ここでは、業界別の志望動機の例文をご紹介します。
あくまで例文ですので、ご自身の経験やスキルに合わせて、適宜調整するようにしてください。
コンサルティング業界別にみた志望動機の書き方
戦略系コンサルタント
私は、世界経済の一体化の中で日本経済の今後について強い問題意識を持っており、将来的には「強い日本」造りに貢献したいと考えています。 その手段として、日本を支えている企業を強くすることが挙げられます。 大学入学後、高校時代の先輩が立ち上げた会社で半年間、手伝いをさせて頂いたのですが、経営に関してプロでないため会社の資源が効率的に有効に利用されていない印象を受けました。 このような状況にある企業は非常に多いのではないかと感じています。 私はここで会社全体に影響する「経営戦略」のコンサルタントとして、そのような企業の可能性を最大限に引き出したいと強く思っています。 御社が持つグローバルなノウハウを活用により、企業の問題や課題を解決し企業を強くすることによって、「強い日本」の実現に貢献ができると考えています。 ここで企業の成長に大きな貢献ができる可能性を持ったコンサルティングに魅力を感じ、貴社を志望しました。 |
総合系コンサルタント
私が貴社を志望した理由は2点あります。 1つ目はリスクコンサルティングに強い点です。 貴社は内部統制やリスクマネジメント、セキュリティなどに豊富な知見を持ち、リスクアドバイザリーファームの調査で1位を獲得するなどリスクコンサルティングに強みを持っています。 私はオンライン予備校で事業拡大に取り組む中で、情報管理や著作権などへの配慮、人材管理といった企業運営が非常に重要であることを学びました。この経験からリスクコンサルティングの業務に興味があるため、貴社が最適と考えています。 2つ目は少数精鋭である点です。 貴社は他の総合系ファームと比較して従業員数や採用人数が非常に少なく、 少数精鋭の形をとっています。 私はオンライン予備校で集客や業務改善、生徒の指導など様々な仕事に携わり、その中で幅広い仕事に携わることが刺激的で楽しいことを学びました。 この経験から幅広い仕事に携わりたいという思いがあり、少数精鋭でより一人当たりの仕事の幅が広い貴社が最適と考えています。 |
会計系コンサルタント
私は、会計コンサルタントとして職人達の力になりたいと思い、貴社を志望しました。 会社説明会やインターンでは、貴社のクライアントであるものづくりの会社の課題に直面し、日本の高い技術力が損なわれてしまう現状を体感しました。 大学で専攻していた経営学の知見とコミュニケーション力を活かし、良質な製品を作る中小企業の課題を解決していきたいと考えています。 貴社の理念である「〇〇」を大切にし、ものづくり会社の課題解決を目指すとともに、日本のものづくり産業の向上に貢献します。 |
財務系コンサルタント
私は経営学部に在籍し、4年間経営・財務に関する知識を身に着けてきました。 中でも、組織が抱える問題を分析し、最適なソリューションを提案するゼミのケーススタディには積極的に取り組みました。 学生ながらも企業の経営判断を支え、経営者の方とともに仕事をすることで楽しさや成長を実感することができました。 これからもこういった方々と共に仕事に関わりたいと思いこの業界を志望しました。 |
人事系コンサルタント
法人営業に強みを持つ貴社で、人々がいきいきと働ける環境づくりを提供する仕事をしたいと考えています。 私はカフェでのアルバイトでリーダー役を任されていましたが、当時は社員の方とアルバイトの関係が悪く、仲間のモチベーションも低い状態でした。 そこで私は、社員の方とアルバイトの間に立ち、双方が気持ちよく仕事のできる環境づくりに努めました。 報連相の徹底を心掛けるよう後輩を指導したり、社員の意見や仲間の要望を聞いて折衷案を提案しました。 職場の雰囲気が良くなったことで、皆が働きやすくなっただけでなく、接客などのパフォーマンスも上がり、お客様からお褒めの言葉をいただくことも増えました。 私はこの経験から、働きやすい環境は個人の生産性も上げることができるということを学びました。 自分の強みである「人の意見をしっかりと聞き、提案・解決する能力」を活かし、企業の職場環境の改善や改革に携わり、誰もが快適に働けるような労働環境を作りたいと考えています。 |
IT系コンサルタント
クライアントの課題を根本から解決できる点で、ITコンサルティングに興味を持ちました。 その理由は、人生の夢が「相手の課題を根本から解決し、その結果『機能全』状態の企業の総数を増やすこと」だからです。 この夢は、多くの人が利用するシステムの開発に携わってきた貴社でこそ実現できると考えています。 〇〇という貴社の実績を知り、その考えに確信を持ちました。 上記の目標は、60社以上の会社説明会への参加を通して形成されたものです。 これは、自身の課題解決力を通して現状を打開することにやりがいを感じてきたと考えています。 一例として、受験期の勉強法の欠点を発見・改善して偏差値を15上げて達成感を得たことが挙げられます。 生涯を通して課題解決をしたい私にとって、コンサルティング以上の職はないと確信しております。 |
事業再生コンサルタント
私は組織に入り込み、根本的な問題解決に携わるコンサルタントになりたいと思い、貴社を志望しました。 私は、学生時代に〇〇部に所属しマネージャーを務めました。 なかなか試合で勝てない時期が続いたため、強豪校と自校の違いを洗い出し、足りない力を補うための練習メニューを考案しました。 実際にプレイヤーにメニューを伝えるだけでなく、自分でも取り組んでみることで不足する点や余分な点が実感でき、部全体で一体感をもって練習がおこなえました。その結果、試合で勝てることも増え、最後の試合では県大会に出場できました。 この結果から、実際の問題を解決するまで当事者意識を持って注力することのやりがいを感じました。 貴社はクライアントに常駐して支援をし、当事者意識をもって課題の解決にあたっており、各企業が課題を解決するまで手厚くサポートしていると思っています。 顧客と密にかかわり信頼関係を築きながら、確実に成果を出せるように導いていきたいです。 |
シンクタンク系コンサルタント
私は将来、自分の言動が誰かを支え、影響を与えられるようになることが目標です。 理由は学生時代に学んだ社会学が影響しています。 社会学は、目の前にある事象を見つめるのみで、具体的な提案をすることはタブーであるとされています。 多くの社会課題を考えてきましたが、その先の行動に変えることは難しかったです。 貴社であれば、自分のなす行動が社会課題の解決の一端を担えるのではないかと考えています。 自分の普段の行動が全てお客様への提言へ繋がっている中で、責任を持って取り組むことが出来ると思い、貴社を志望いたしました。 多くの分野がある中で、自身の出産・妊娠関連の興味から、医療分野、少子化の対策について関わりたいと考えています。 出産の環境が少子化等に繋がる部分があると考えているため、自身が培った知識を活かしつつ、他の問題解決にも貢献したいです。 また、社会調査をした経験から、貴社の調査ノウハウの下で調査・分析にも関わっていきたいと思っております。 |
まとめ
コンサルティング業界は仕事のやりがいを感じやすく、学生から非常に人気のある業界です。
そのため、競争率は非常に高く採用担当者も多数の応募書類を確認しなければならないため、ありきたりな志望動機だと、他の学生に埋もれてしまいます。
採用担当者の興味を惹きつけるためには、分野ごとの仕事内容や企業の特徴を理解し、その企業が求めているスキルを持ち合わせていることをアピールしなければなりません。
ご自身の強みが入社後に活かせることを論理的に盛り込んで、採用担当者の目に留まる志望動機を作っていきましょう。
業界研究や自己分析をさらに深掘りして、熱意の伝わる志望動機を考えてみてください。
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