【新卒向け】テンプレで使える志望動機の例文は?書き出しや締めくくりがポイント!

大学3年生になると、就職活動が盛んになってきますね。
書類選考に際し、履歴書やエントリーシートを書く頻度も増えてくると思います。
ですが、いざ応募書類を作成するとなると、志望動機をどう書いていいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、人事担当者に好印象を与えるための志望動機の書き方について解説します。
書き出しや締めくくりのポイントの他、業界や企業ごとに特化したテンプレもご紹介していきますので、ご自身の就職活動の参考にしてみてください。
- 初めて志望動機を書くため、何から書いたらいいかわからない人
- なかなか書類選考に通らず、その原因が志望動機と考え改善したいと考えている人
- 志望動機の例文を見てみたい人
志望動機とは?
初めて履歴書・エントリーシートを書く人にとっては、「そもそも志望動機って何のために書くの?」と思う方もいらっしゃると思います。
ここでは、志望動機の定義や重要性から、基本的な書き方の構成について解説します。
志望動機の定義と重要性
志望動機とは「応募先の企業で働きたいと思った理由」のことを指します。
企業は志望動機を聞くことで、自社への志望度や、企業や仕事に対する理解度を知ろうとしています。
「なぜ複数ある企業の中からこの会社を選んだのか」を明確に整理し、採用担当者に納得してもらう必要があります。
志望動機の基本構成
志望動機の基本構成は、PREP法を用いると伝わりやすさが向上します。
PREP法とは伝わりやすい文章の構成方法で、志望動機も次の順番で構成すると採用担当者の目に留まりやすくなります。
- Point(結論):志望動機を1文で伝える
志望動機の1文目は端的でわかりやすい内容を心がけましょう。
就職活動が活発になると、採用担当者はいくつもの選考書類を確認します。
そのため、1文目がわかりやすいものでないと、他の就活生の選考書類に埋もれてしまう可能性があるからです。
- Reason(理由):結論の根拠を端的に伝える
最初の結論を書いたら、結論をより具体的に理解できるような理由を書きましょう。
文字数は全体の2割程度に収めるのがおすすめです。
より具体的な内容は次の3.Episodeのところで記載するので、あまり内容を盛り込みすぎず、結論を補足する程度にしてください。
- Episode(具体例):理由に繋がる体験やエピソードを語る
志望動機の中で最もボリュームが大きくなるのが具体例の部分です。
具体例には就活生の考え方や価値観、行動が盛り込まれるので、企業とのマッチングを意識しながら書いていきましょう。
日付や頻度、数量などの具体的な数字を盛り込むと、より具体的なエピソードになります。
- Point(結論):入社後に実現したいことを伝える
最後の結論では入社後に実現したいことをなるべく具体的に伝えるようにしましょう。
ここでは、どのような部署でどんな仕事がしたいかに言及するのがおすすめです。
職種が決まっていない場合でも、自己分析の結果と企業研究を照らし合わせ、現時点で強みが活かせそうな仕事を選ぶようにしましょう。
志望動機が評価されるポイント
志望動機の基本構成が理解できたら、次は企業が見ているポイントを押さえていきましょう。
このポイントを押さえていないと、採用担当者の目に留まらず高評価を残しにくいです。
志望動機が評価されるポイントは次の5つです。
企業のどこに魅力を感じているか
採用担当者が志望動機を聞く理由は、自社のどこに魅力を感じているかを確認するためです。
企業側が困ることは、入社後に「思っていた企業イメージと違った」等のギャップが生まれてしまい、早期退職に繋がってしまうことです。
そのような事態を引き起こさないよう、選考段階で就活生が抱いている企業イメージを確認しようとしています。
志望度はどれくらい高いか
志望動機が評価される2つめのポイントは、志望度の高さです。
志望動機は「この企業で働きたい」という思いを伝えるものなので、就活においてその企業への志望度をはかる重要な指標となります。
企業理解が浅かったり、根拠が曖昧な志望動機だったりすると、志望度の高さをアピールすることはできません。
企業の実情に沿った魅力やキャリアプラン、志望の根拠となる就活の軸等を示すことができると、志望度の高さの説得力が増していきます。
自社の方向性とマッチしているか
採用担当者は志望動機の内容から、自社の目指すビジョンや理念、社風といった企業の方向性と就活生が望む方向性がマッチしているかも見ています。
企業が目指す方向性と就活生が望む方向性が異なると、入社後に周囲とうまく馴染めず、仕事に対するモチベーションが維持できなくなり早期離職に繋がる可能性があります。
きちんと企業研究を行って、自分の価値観やキャリアプランに合っているか事前にリサーチしましょう。
入社後に活躍できる素質があるか
企業が志望動機を聞く理由は、入社後に活躍できる素質を持っているか確認する意図もあります。
とくに新卒の場合は、実際に仕事をした経験がないため、志望動機はあくまで本人の気持ちに基づいており、向き不向きが考慮されていないことが多いです。
結果として入社してから活躍できず、自分にはその仕事に対する適性がないと気づいて、早期退職に繋がってしまうことも少なくありません。
逆に言えば、志望動機の中でその企業の仕事に対する適性を示せれば、高評価に繋がる可能性は高いと言えるでしょう。
働く上でのモチベーションは十分にあるか
入社したらモチベーション高く働いてくれそうかどうかも、就活における志望動機で重要視されるポイントです。
就活生には仕事の実績がないため、基本的にはポテンシャル採用です。
ポテンシャルが高い証拠を見せるため、仕事に対する意欲的な姿勢を示すことが大切です。
そのため、志望動機では「入社したらこんな風に働きたい」という具体的なキャリアプランを語る必要があります。
入社後の活躍予想図が具体的であればある程、高いモチベーションがあるように見えるはずです。
志望動機の具体的な書き方別のテンプレート
ここからは、様々な具体例から志望動機のテンプレートを見ていきましょう。
まずは興味やモチベーション、スキル等就活生自身の内面からテンプレートをご紹介します。
興味やモチベーションで書く場合
その企業に対する興味やモチベーションをベースに志望動機を書く場合は、次の構成のポイントに沿って書くのがおすすめです。
構成のポイント
- 導入:その企業や業界に興味を持ったきっかけ
- 本文:具体的なエピソードや経験
- 締めくくり:その企業での将来の目標
テンプレート例
私は、大学時代に〇〇業界について学んだことがきっかけで、〇〇株式会社に強い興味を持つようになりました。特に、貴社の〇〇プロジェクトは私の価値観と一致し、非常に魅力的に感じました。 在学中、〇〇に関する研究プロジェクトに参加し、〇〇の分野で深い知識と実践的なスキルを身につけました。 この経験を通じて、〇〇業界でのキャリアを築きたいという思いが一層強くなりました。 貴社でのインターンシップを通じて、実際の業務に触れながらさらなる成長を遂げ、将来的には〇〇プロジェクトに貢献し、貴社の発展に寄与したいと考えています。 |
スキルで書く場合
自身が得たスキルを元に志望動機を書く場合は、「どのようなスキルを持っているか」「そのスキルを活かした成功体験のエピソード」「そのスキルを活かしてどうなりたいか」を中心に書いてみましょう。
構成のポイント
- 導入:応募する職種やポジションに対する興味
- 本文:関連するスキルや経験の具体例
- 締めくくり:そのスキルをどのように活かしたいか
テンプレート例
私は、学生時代のアルバイトで〇〇のスキルを身に着け、更に磨きをかけてきました。 その結果、大学のゼミでは●●について研究し、学内で優秀賞を獲得することができました。 貴社での××職種において、私の〇〇スキルを最大限に活かし、チームの一員として貴社の目標達成に貢献したいと考えています。 |
成長志向で書く場合
成長したいという意欲を前面に押し出すのであれば、これまでの成長体験と、これからどのように成長していきたいかを志望動機に盛り込むことがポイントです。
構成のポイント
- 導入:その企業や業界に対する興味
- 本文:これまでの成長の経験と、企業での成長への期待
- 締めくくり:企業でどのように成長していきたいか
テンプレート例
私は、〇〇業界の革新性と将来性に強い魅力を感じ、貴社に応募いたしました。 特に、貴社の〇〇事業は、私の成長志向に合致しています。 大学時代に、〇〇のプロジェクトに取り組むことで、自己成長を体験しました。 この経験を通じて、挑戦を続けることで成長できることを実感しました。 貴社での業務を通じて、新たなスキルや知識を習得し、さらに成長し続けたいと考えています。 そして、将来的には〇〇分野でリーダーシップを発揮し、貴社の発展に貢献したいと思います。 |
ミッション・ビジョン共感型で書く場合
企業のミッションやビジョンに共感した場合の志望動機は、しっかりとした企業研究が前提になります。
企業研究によって知り得たミッションやビジョンが、これまでの自身の経験とどのようにマッチするかを考えて書くようにしましょう。
構成のポイント
- 導入:企業のミッションやビジョンに対する共感
- 本文:自身の価値観や経験がどのように一致するか
- 締めくくり:企業のミッションにどのように貢献したいか
テンプレート例
私は、貴社の「〇〇」というミッションに深く共感し、応募させていただきました。特に、貴社の〇〇への取り組みは、私の価値観と一致しています。 これまでに、〇〇に関する活動に参加し、〇〇の重要性を学びました。これらの経験を通じて、貴社のミッションに共感し、共に働きたいという思いが強まりました。 貴社での業務を通じて、私の経験と価値観を活かし、貴社のミッション達成に貢献したいと考えています。 特に、〇〇のプロジェクトで積極的に取り組み、社会に貢献したいと思います。 |
業界別・職種別の志望動機のテンプレート
ここでは、業界別や職種別に特化した志望動機のテンプレートをご紹介します。
金融業界の場合
構成のポイント
- 導入:金融業界、またその企業を志望する理由
- 本文:志望理由に基づいたエピソード
- 締めくくり:その企業で叶えたい人物像
テンプレート例
私は様々な業界に経済的側面から関わり、幅広い企業の発展を促進してたいと考えて、貴社を志望しました。 貴社は日本トップ規模の銀行として経済を支えていますが、同規模の銀行の中でも〇〇に強みをもっています。 この〇〇は他銀行にはない企業からの信用を生み、より企業との関係性を強くすると思い、非常に惹かれました。 私は大学のゼミで●●をテーマに研究し続けた経験を活かして、貴社の企業発展に貢献していきたいと思います。 |
IT業界の場合
構成のポイント
- 導入:なぜIT業界を志望して、数ある企業の中からこの会社を志望したのか
- 本文:志望動機に基づいたエピソード
- 締めくくり:過去の経験からどのように企業に関われそうか
テンプレート例
私はITで様々な業界の企業を支え、日本の経済を支えたいと考え、貴社を志望しました。 私は大学時代に様々なアルバイトをしました。 飲食や工場、事務作業など様々なものを経験しましたが、そのどれもにパソコンを使っての仕事がありました。 どの仕事もネット環境にトラブルがあれば仕事は中断し、社会はITで成り立っていることを強く感じました。 私は全ての仕事を支えるIT業界で働きたいと思い、その中でも様々な業界に幅広く事業を展開する貴社で働きたいと考えます。 私は様々なアルバイトを通じて身に付けた幅広い知識やコミュニケーション能力を駆使して、どんな人とも分かりあうことで、ITの普及を目指したいと考えています。 |
メーカーの場合
構成のポイント
- 導入:なぜメーカー業界を志望するのか、またなぜこの企業でこの職種を志望するのか
- 本文:この企業、職種を志望するに至ったエピソード
- 締めくくり:この仕事を通じてどのような人物になりたいか
テンプレート例
私は強みであるコミュニケーション能力の高さを活かして働きたいと考え貴社を志望しています。 貴社の営業部門では、医師や看護師、臨床検査技師など、現場の第一線で働くプロに対して、ニーズに合った提案や新製品の販売などをおこなっています。 私の学生時代に最も力を入れたアルバイトでの経験でも顧客のニーズに合った提案ということに力を入れて取り組んできました。 アルバイト先の〇〇では、毎月おすすめ商品の売り上げ目標があり、その達成のためにはどうすれば良いかを自分なりに考えました。 その取り組みをほかのアルバイトスタッフにも周知し、皆で対応することで6か月連続で目標達成ができました。 貴社に入社できたら、この経験を生かして、相手のニーズを汲み取り、それに合った提案ができるように貢献していきたいです。 |
商社の場合
構成のポイント
- 導入:商社業界を志望する理由と、志望するに至った自身の強み
- 本文:その理由や強みを裏付ける実体験
- 締めくくり:入社後の展望やキャリアプラン
テンプレート例
私は、「経済の発展に大きく貢献できる仕事がしたい」という軸を第一に、就職活動をしています。 そのため、業界規模が大きく、これまでの経済における発展に大きく寄与してきた歴史を持つ総合商社を志望しています。 業界研究を進める中で、商社のトレーディングの需要が希薄化している現状について知り、新たなビジネスの柱を広げていく必要性を強く感じています。トレーディング事業を縮小する一方で、他業界にも渡る企業経営など周辺領域へと力を入れていくことに積極的な貴社に新たな可能性を感じました。 私は学んだことを他領域へ応用する力が自身の強みであると考えています。 貴社に入社をさせていただいた際には、一つひとつの学びから他領域の業務や事業に応用することで、ビジネスチャンスを逃さず、商社ビジネスの新たな転換に携わってまいります。 |
志望動機の書き出しと締めくくり
ここまでの様々な例文を見て、いざ志望動機を書いてみようとしたが、なかなかうまく書けないという方もいると思います。
書き出しと締めくくりは、志望動機全体の印象に影響を与える重要な要素です。
ここでは、志望動機の書き出しと締めくくりに注目して解説します。
志望動機 書き出しのポイント
志望動機の書き出しは第一印象にあたる部分です。
採用担当者の興味を惹きつけることができれば、続きも興味を持って読んでもらえます。
ここでは、書き出しのポイントと例文をご紹介します。
印象的な書き出しの方法
書き出しでは、結論となる志望理由から伝えましょう。
結論から伝えると志望動機の内容全体も理解してもらいやすくなります。
また、書き出しとなる結論は簡潔にまとめるようにしましょう。
詳しい内容は書き出しの後のエピソードの部分で伝えるので、まずは「入社したい」という思いから伝えることがポイントです。
書き出しの具体例
・貴社の〇〇という理念に、●●の観点から魅力を感じ志望いたしました。 ・これまでの私の〇〇という経験から、●●のスキルを活かせると思い志望いたしました。 |
志望動機 締めくくりのコツ
締めくくりは志望動機の中でも最も印象に残る部分です。
求められている人物像を想定したうえで、戦力として貢献したいという思いで締めくくることで、採用担当者も自社で活躍する姿をイメージしやすくなります。
ここでは、締めくくりのポイントと例文をご紹介します。
強い締めくくりを書くポイント
志望動機の締めくくりでは「企業に貢献できること」や「入社後に実現したいこと」を具体的に伝えましょう。
企業は採用活動を通じて自社に貢献してくれる人を探しているため、自社で働いている姿をイメージできるかどうかは選考通過の第一歩といえます。
ここをしっかり伝えることができれば、採用担当者も入社後活躍してくれる姿をイメージしやすくなります。
そのため、締めくくりでは入社後の展望をできるだけ具体的に伝えるようにしてください。
締めくくりの具体例
・貴社の〇〇事業を通して、貴社と社会の発展に貢献したいと思い志望いたしました。 ・これまでの経験で得た〇〇というスキルを活かし、●●の実現に尽力します。 |
まとめ
履歴書やエントリーシートにおいて、志望動機は必ずと言っていいほど記入が必要となる項目です。
また、採用担当者も必ず目を通すので、なかなか書類選考が通過できないという方は志望動機から見直してみてください。
PREP法で基本構成を作り、評価されるポイントもきっちり押さえた志望動機ができあがれば、面接でも十分に活用できます。
面接で志望動機を聞かれた場合は、ただ書いた通りに答えるだけでなく、「なぜ他の業界にしないのか」「なぜ他の会社ではなく自社なのか」といった想定される質問にも準備しておきましょう。
予めしっかりと準備をしておけば、就職活動もきっとうまくいくはずです。自分の思いや熱意をしっかり伝えて、これからの選考に臨んでください。
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